vol.014WGP観戦記
DOLヘッドライン(現在は廃止)にもレポートしているが、ドームスタッフとともにもてぎツインリングにWGPを観戦に行った。昨年、今年の鈴鹿と僕にとっては3度目のWGP観戦である。
チケットは元世界チャンプ原田哲也選手、芳賀紀行選手、松戸直樹選手に一枚づつ分けてもらっての堂々の「裏口入場」である!
「趣味と実益を兼ねる」、とは良く言ったもの。小学生のとき、いっていうほど並んでGetした巨人戦のチケットも、小川直也VS橋本真也「負けたら即引退マッチ」のチケットも、浦和レッズVSジュビロ磐田の黄金カードのチケットも、比較的簡単に手に入れられる。なんて美味しい仕事なんだろう... と、すみません、単なる自慢でした。(羨ましい人はドームオンライントップページの「人材募集」ボタンをクリック!)
いずれにせよ、このWGP、世界最大の二輪レースの祭典だけあって、とにかく中身は派手、各レーシングチームのメンバーも外国人が多く、中でもイタリア人のスタッフ、ライダーが多い。従ってパドック内はガソリンの匂いと「オリーブオイル&ガーリック」の匂いが立ち込めていて、何とも妙な異国情緒が漂う。僕らが育った「学校体育ベースのスポーツ」とは明らかに一線を画す「一大エンターテイメント」である。
とはいうものの、このモータースポーツ、「サーキット」ってヤツが先ずは何とも厄介だ。とにかく器がデカすぎる。あと、やたら田舎にあるため、道はもちろん片側一車線、しかも全員が車かバイクで来るって次第。渋滞も厳しく、駐車場からサーキットまで歩くのも十数分かかる距離。で、そんなことは意にも介さず、「レース小僧」達は皆一様に派手なカラーリングの帽子やジャンバーに身を包み、大きなカメラを肩から吊るしてワサワサと一目散にサーキットを目指す。そんな光景もまた、ちょっと「違う世界」といわざるを得ないだろう。世の中には色々な趣味や嗜好があり、その趣味や嗜好を結びつけるソサイエティーにはそれぞれに応じた独自の雰囲気というのがある。若干方向はずれるが、会社の近くにある平和島競艇場、ここに集まる人々もまた、一様に独特だ...。ま、当然といえば当然か...。
で、我々は大変ありがたいことに、、、「ご招待用の駐車券」を頂戴済みである。テクテクあるくレース小僧達を横目にスィーとサーキット付近の駐車場に入ることができた。またまた役得。ニンマリしながら駐車場に入ると、その敷地内で見慣れた顔を発見、偶然にも僕の知人とばったりそこで出会う。で、その知人、ノリック阿部選手の母親と親しく、自然な流れとしてノリックのお母様ともばったり会う。僕自身、ノリックのお母様とも一度面識があったので、ちょっとご挨拶、で、そのままノリックさんのピットに向かい、ノリックさんとご挨拶した。ノリックさんは一番人気のライダーゆえ、お母様と一緒じゃないと挨拶も不可能であっただろう、昨年の「もてぎ」では4-50人に囲まれているノリックにアタックを仕掛けて、やっと5秒くらい話せた程度...。今年はお母様と一緒に記念撮影もできた。ああ、よかった。とりあえず初っ端からなんとなく、「楽しい展開」だった。
で、肝心のレースである。
今年の250ccクラスは稀に見る混戦、というか史上初の日本人同士のチャンピオン争いである。こんなにエキサイティングなことは過去にない。「イチローブーム」もいいけれど、こちらは「世界チャンピオン争い」で、文字通り世界一の座を日本人同士が争っているのである。イチモーターレースファンとしてはもっともっと人気が上がることを願ってやまない。 それはそれとして、我々としてはアンダーアーマーを着込み、EASの肉体改造プログラムを実践中の原田選手を応援しないはずはない。このレース前まで、大治郎選手にポイント247対198という差をつけられて、チャンピオンを狙う原田選手としては苦しい戦いが予想されていた。このレースをふくめて、残りは4戦、もう負けられない排水の陣でる。
原田選手は前日の予選で、見事ポールポジションを獲っていたが、なんと風邪で38度以上の熱を出しており、レース直前にも点滴を打っての出場であった。レース前は顔色もメチャクチャ悪く、約50分間レースに耐えられるか、本当に心配だった。
で、結局、大治郎選手とポイントランク第3位のメランドリー選手が接触、転倒という"幸運"(大治郎選手、メランドリー選手、ごめんなさい。)に恵まれ見事独走、ポールトゥーウインで、今期3勝目を上げ、ポイント差も24点まで詰め寄ることができた! レース前の体調不良などまるで関係なく、周回を重ねるたびに後方からくるライバル達をグイグイ引き離す様は正に圧巻、「天才」の名を欲しいままにした原田選手ならではのレースであった。
これで、ますますチャンピオン争いが楽しくなる! 日本人が大活躍中のWGP、皆さんも是非注目してください! (次のレースは10/14、オーストラリアです。NHK/BSをCheck!)
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