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社長コラム:PRESIDENT’S COLUMN

vol.004グローバル、ボーダレス、自己完結

プロ野球、オールスターゲームが日米で開催された。
米国では、今年、野手で初めてイチロー選手が堂々のNo.1投票にて選出された。また「大魔神佐々木」も図抜けた実績をひっさげての初登場である。

かたや、日本のオールスターゲーム前日、近鉄猛牛打線の4番、中村ノリが「メジャー移籍」という大見出しがスポーツ新聞を賑わせた。その他にも「メジャー移籍希望」選手と見られる松井稼頭央選手が第一戦で見事MVPを獲得、日本選手のメジャー志向は歯止めが利かない状態といっても過言ではないだろう。

第二戦、MVPはヤクルトのペタジーニ選手であった。彼の個人打撃成績はホームラン27本と、二位の江藤選手に6本もの大差をつけて独走状態であり、さらに試合数は79試合と本命松井選手が90試合で18本塁打しか打っていないところを見ると、今年のペタジーニ選手のホームラン王は固いと思われる。

一方、パリーグに目を向けると前記したメジャー志向選手の活躍が目立つものの、この二人にはかなわない、、、近鉄のタフィー・ローズ選手と西武のアレックス・カブレラ選手だ。非常にハイレベルなホームラン王争いを演じている。34本のローズ選手に対してカブレラ選手が33本、前半に爆発したカブレラに対してローズが追いつき、追い越したというスリリングな展開を見せる。ローズは来日6年目を迎えるベテラン助っ人、カブレラは今年日本球界入りした新人助っ人だ。特にローズは一昨年にホームラン王と打点王の二冠を獲得、当時ベイスターズにいたボビー・ローズ選手とともにセパの「ダブルローズ」の二冠奪取は記憶に新しい。イチ野球ファンとしてはドデカイ記録を打ち立ててもらいたい気持ちで一杯だ。

ローズ選手、、、タフィーと僕はよく飲みに行ったり食事したりする仲だ。法政時代の同期、で92年の新人王、高村投手を経由して紹介してもらったのが99 年だ。以来、毎年毎年彼が東京へ遠征に来るたびに、暇を見つけては食事に出かける。彼は流暢な日本語を話す根っからの明るいアメリカ人。礼儀も正しく、日本の文化に慣れ親しみ、周りの人々皆を楽しくさせる素晴らしい人間である。彼は大阪では「スクーター」を駆り、通勤しているが本当は車が大好きでニ冠王を獲ったオフ、米国でフェラーリ355スパイダーを購入したとのこと。フェラーリはその直後に「360スパイダー」という最新モデルを出した訳だが、先日会って話したところ、「360スパイダーに買い換えたよ」って言ってた。うーん、なんとも羨ましい「億万長者な生活」だ。とにかく日本で成功を収めた典型的な米国人といえるだろう。

アレックス・カブレラは今年からの「知人」である。アンダーアーマーが大のお気に入りの彼は試合でトレーニングで、毎日毎日アンダーアーマーを着用するため、必要量が多く、特注の西武カラーが間に合わない程だ。カブレラも紳士という印象、非常に物静かで礼儀正しいナイスガイだ、、、っていうかデカイ。強烈な印象として、とにかくデカイのだ。あんなデカイ「ケツ」の野球選手を僕は知らない。米国のアメリカンフットボールの選手並である。あの身体でフルスイングすれば、、、そりゃ、飛んでいくだろう、というのが素直な印象だ。普段は着用しないリストバンド、「42番」の刺繍をしてプレゼントしたところ「オールスターで着けるよ」といってくれた。この辺がなんともプロっさを感じるところで、商品提供のお返しをちゃんと考えてくれるわけだ。是非ともアンダーアーマーのリストバンドをして、でっかいホームランをかっ飛ばしてもらいたいものだ。


で、この両外国人、共通しているところが「日本で引退する」と公言しているところだろう。中村、松井両日本人選手がメジャー移籍を狙っているのに対して、彼らは日本球界に残ろうとしている。理由を簡単に推測すれば「職場が好みに合う」ということだろうか。特にタフィーは日本での一年でも長い現役を希望して、98年「肉体改造」に取り組んだという。以来、彼の身体は毎年毎年巨大化して、飛距離はグングン伸びている。「とにかく、一年でも長く野球がやりたい。俺は打つのが大好きなんだ。」という彼の輝く眼は本当に少年のようであった。カブレラ選手は米国で色々苦労したとのことで、はじめから4番の座が指定済みである日本でのプレーに非常に満足している様子であった。僕も選手時代は試合に出れないことが多くあった。とにかくどんな試合でもいいし、どんなポジションでもいいので試合に出たい、というのがその時の激しい気持ちである。試合は全員で闘う、とはよく言うものの、ベンチに座っていてもどうしても自分が役に立っているとは思えなかった。

ではそんな「期待されているポジション」を投げうって、メジャー挑戦を目指す選手達はどんな気持ちなのであろうか。彼らは正に「やりがい」を求めているに他ならないと思う。満たされない自尊心、古い体質とのシガラミ、飽くなき向上心、未知への冒険欲等々がエネルギーとなって、大きなリスクというバリアを打ち破らせるのだろう。一流企業での安定した生活から「起業」という動きにでた5年前の自分に置き換えてみれば、何となく理解できる気がする。一流企業時代の僕はとにかく、自由に豪快に自分を試してみたかった。

その根底には各個人の価値観の多様化と社会構造の流動化というのがあるだろう。もう少し詳しくいうと、細かい欲望に対する繊細なる解答が徐々に整備されてきたということだろう。タフィーは日本の生活が大好きだという。また大きなリスクを背負って米国に戻るよりも、日本にて安定した「高給取り」を続ける方がいい、とも言っている。反対に日本のある選手は日本のプロ野球界での「過ごし辛さ」を愚痴る...。

答えは、、、自分が握っている。実力さえあれば選択肢を沢山持つことができ、またその行使も自由自在な訳だ。とにかく、自由とはいいことだ。リスクがあるから敗北もある。でもそれは個人にしてみれば納得の敗北ではないか。もとより悲喜こもごもの人生、失恋、卒業式、祖父の葬式、引退試合などでは悲し、悔し涙を流し、結婚式、優勝記念パーティー、記録達成、昇進などでは嬉しさのあまりに涙を流す。

グローバル、ボーダレス、そして自己完結。この流れは止められない。とにかく実力を貯えて、世の中の役に立つことが自己を満たす最低条件であろう。

「グローバルな正義」

日米のオールスターゲームにおける「地球規模の構造改革」にある意味感動し、日本における最もグローバルな機関、外務省で行われていた余りにも「セコイ」汚職事件報道に驚愕した先週...。

目指すべき姿は世界に通用する実力、そしてそれを判断する正義感なのである。

Ask your inner voice...

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